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デュアルチャネル用メインメモリの選び方
2枚のメインメモリを同期させ、転送速度を倍増させる仕組みでほとんどのマザーボードが対応しています。工場出荷時はシングルチャネル構成であってもマザーボードが対応品ならメインメモリを入れ替えるだけでデュアルチャネル構成へ変更でき、ゲーミング用途にも向いています。
国内メーカー製パソコンや非ゲーミングパソコンのパフォーマンスを引き上げる上でデュアルチャネル構成はほぼ必須であり、中古パソコンをゲーミング用に改良したリノベーションパソコンでも多く行われています。そこで今回はデュアルチャネル用メインメモリの選び方についてご紹介します。
製造ロットが離れたメインメモリ同士でデュアルチャネル構成にするとトラブルの元
メインメモリのモジュール内には動作クロックや電圧と行ったデータが格納されており、マザーボードはこのデータを元にメインメモリを動作させます。
同一型番のメインメモリであっても製造ロットが離れていると仕様変更や品質向上のためデータが修正されているものがあり、2枚のメインメモリが正しく同期せずシステムが不安定になりやすい傾向にあります。
そのためシングルチャネル構成からデュアルチャネル構成へ変更する際は、既存のメインメモリは使用せず、新規にメインメモリを2枚購入するべきです。
同一型番・同一製造ロットを選ぶ為には複数枚のセット品購入が必須
デュアルチャネル構成で必須の製造ロットの同じ製品を購入するなら、1パッケージに2枚や4枚入っているセット品しかありません。
個別パッケージで製造ロットが近い物を目視で探す方法もあるものの、セット品はデュアルチャネル構成で動作することが保証されており、価格も単品と差がないためセット品を選ばない理由がありません。
4枚構成ならシングルランク・片面実装で統一することが理想
デスクトップパソコンならデュアルチャネル構成×2つの4枚構成が珍しくありませんが、メインメモリの枚数が増えるほどチップセット側の負荷は大きくなります。
そしてメインメモリが表面だけにDRAMチップがあるシングルランク・片面実装か、両面にDRAMチップがあるデュアルランク・両面実装かどうかでも負荷は異なります。
価格は同容量ならシングルランク・片面実装が高いもののチップセットへの負荷は低いため、予算に余裕があるならシングルランク・片面実装の製品がおすすめです。
ハイエンド製品ではクアッドチャネルも普及している
サーバー向けチップセットでは一般的なメインメモリを4枚まとめて同期するクアッドチャネルもハイエンド製品で普及しつつあります。
これまでのデュアルチャネル構成×2つよりも通信帯域幅が広く、高いパフォーマンスが期待できるため注目されています。もちろんメインメモリを選ぶ際はデュアルチャネル構成同様に同一型番・同一製造ロットが前提です。
まとめ
最近はデュアルチャネル構成に対応していないマザーボードのほうが少ないため、条件さえ揃えば誰でも簡単にその恩恵を受けられる一方で、デュアルチャネル構成故にフリーズや不安定動作といったトラブルを抱えやすいことも事実です。
しかし、製造ロットが同じものが入っているセット品を選ぶという鉄則に従うだけで回避できることも事実です。さらにパフォーマンスを追求するなら、DRAMチップは少ないほうがチップセットの負荷が低く、パフォーマンスやシステム全体の安定性を期待できるため、シングルランクのセット品購入がおすすめです。
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