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「光学スイッチ(オプティカルスイッチ)」はゲーミングキーボードのスタンダードになれるか
キーボードのスイッチといえば「メカニカル」「メンブレン」「パンタグラフ」が有名ですよね。
また、東プレのリアルフォースシリーズに代表される「静電容量無接点方式」も一大勢力です。
これらは耐久性や打鍵感によって好みが分かれますが、近年特に注目されている方式として「光学スイッチ」があります。
この光学スイッチ、近い将来ゲーミングキーボードのスタンダードになりそうな気配があるのです。
光学スイッチ(オプティカルスイッチ)方式とは
まず簡単に光学スイッチの概要について説明します。光学スイッチはオプティカルスイッチとも呼ばれ、光に変換された信号をキーのON/OFFに使用する方式です。
光学スイッチ以外のスイッチは、導電体が接点に触れることでキー入力を検知します。つまり物理的な接触が毎回起こっているわけですね。
これに対して光学スイッチは、物理的な接触のかわりに光の遮断をトリガーにしていて、導電体と接点の接触が起こりません。
物理的な接触が起こらないため耐久性に優れており、なおかつ、光の信号を読み取るためにキー入力の検知も速いという特徴があります。
「耐久性に優れ、アクチュエーションが速い」ということは、まさにゲーミングキーボードのために生まれてきたような存在。
光学スイッチの具体的な仕組み
ではもう少し光学スイッチの仕組みを見ていきましょう。光学スイッチの実現方式には、特に決まりや規格がありません。
そのため、基本的にはキーボードメーカー各社が自由に造っているのですが、だいたいどのメーカーも似たような仕組みを採用しています。
その仕組みとは「赤外線の遮断状況でキー入力を検知する」というもの。
主要各社の光学キーボードを見ていくと、赤外線の光が天板下に内蔵されていて、キーが押下されてこの光が遮断されると入力を検知するようです。
これについては、Razerの公式サイト(https://www.razer.com/jp-jp/technology/razer-low-profile-optical-switch)がわかりやすいと思います。
Razerは薄型のキースイッチの内部に赤外線を内蔵しており、リニア・クリッキーといった従来のメカニカルスイッチのような打鍵感を持つ光学スイッチを実現しています。
アクチュエーションポイントも1.2mmとかなり浅く、打ってすぐ反応する上に耐久性も上々で、これはかなり欲しくなりますね。
実は一度、展示品を触ってみたことがあるのですが、圧倒的なスムーズさに驚きました。
徐々に広まる光学スイッチのキーボード
2022年時点ではまだ一般的とは言えませんが、すでに前述のRazerをはじめ、GAMDIAS、SteelSeriesなどゲーミングギアメーカーも参入。
SteelSeriesの「Apex 9」に至っては、アクチュエーションポイントが1mm、レスポンスタイム0.2msという激速仕様です。
ただし、お値段もそれなりでおおよそ2万円台前半。ただし、他メーカーのハイエンドゲーミングキーボードと比べて特に高いわけではないので、この点は妥協すべきですね。
光学スイットは、接点部分を光信号に変換していることで摩耗を抑え、一般的なメカニカルキーボードよりも3~5割程度、耐久性が向上しているそう。
Razerは7000万回のストロークに耐えると謡っています。あと2~3年で光学式スイッチがゲーミングギア市場を席捲しているかもしれませんね。
さっそく私も一台購入してみようかと思います。