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汎用性の高い圧縮フォーマットとその特徴

   

圧縮フォーマットは膨大な数がありますが、解凍ソフトウェアが対応しているものはほんの一握りです。そしてユーザーはその中から圧縮できる容量や得意とするファイルの種類も圧縮フォーマットごとに異なることを理解し、目的やファイルに合わせた圧縮フォーマット選びをしなければなりません。そこで今回は汎用性の高い圧縮フォーマットとその特徴についてご紹介します。

Windows標準で対応しているZIPは圧縮率が低いことが多い

Windows標準で圧縮も解凍もサポートされているZIPは歴史が古く、あらやるOSで扱えることから圧倒的な普及率を誇ります。しかし圧縮アルゴリズムは古く、特にOS標準機能で圧縮したファイルは圧縮レベルが低いというデメリットがあります。別途専用のソフトウェアを導入すれば圧縮率を最大限に高めることが可能ですが、それでも十分とは言えません。元のファイルサイズが小さく、圧縮率が低くても問題にならない際は使用しても差し支えありませんが現在主流になりつつある圧縮フォーマットより低性能であることは覚えてきましょう。

かつて普及したLZHの利用は非推奨とされている

ZIPと共に普及していたLZHは開発が終了しており、既知の脆弱性についても改善されないままとなっています。Windows7以降はOS標準で解凍機能がありましたが、Windows10のCreators Updateでは削除されています。ファイルを受け取る相手がWindows10なら別途解凍用にソフトウェアをインストールする必要がある上にセキュリティ的にも危険なため使用は控えるべきです。

RARは多機能で大容量の圧縮に適している

パスワードはもちろん、ファイル分割やリカバリコードによる破損した圧縮ファイル修復など非常に多機能なRARは大容量のファイル受け渡しで多く使われています。ZIP同様歴史が古い圧縮フォーマットですがバージョンアップは継続しており、多くのソフトウェアが圧縮と解凍をサポートしているため使い勝手も良好です。

オープンアーキテクチャで人気の7Zは高性能で普及が進んでいる

現在普及が進んでいる7Zは圧縮率が高く大容量の圧縮に最適なフォーマットです。アルゴリズムの改良が続いており公式ソフトウェアの7ZIPも頻繁にバージョンアップされています。圧縮をサポートするソフトウェアは他にも存在しますが、圧縮率は7ZIPの方が高くなる傾向があるため7ZIPを使って圧縮をおすすめします。なお解凍をサポートするソフトウェアも多く、ファイルの受け渡しで7Zを使って困ることが少なくなってきました。

圧縮前のファイルサイズが大きいなら迷わず新しい圧縮フォーマットを使う

歴史があり普及が進んでいるZIPやLZHは大容量の圧縮には制限があり、大容量のファイルに対応したZIP64など派生した仕様が存在するもののOSによっては解凍ソフトウェアのインストールが必要です。ファイルを受け取る側が解凍可能な環境かどうか調べるよりも、将来性があって圧縮率の高い安全な圧縮フォーマットへ切り替えた方が建設的です。

まとめ

現在人気な圧縮フォーマットはRARですが性能では7Zの方が秀でており、今後は7Zの方が有望とみられています。昔ながらのZIPも決して悪いものではありませんがファイルを圧縮して容量を減らすという本来の目的を考えれば、より新しく圧縮率の高いフォーマットを選ぶことが正解と言えるのではないでしょうか。

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