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ARM版Windowsの64bitソフトウェア対応とARM64EC

   

電力効率が高く最近ではApple のMacでも採用されたARMプロセッサは様々な分野で使われており、WindowsもARM版が存在します。

Windows10の後継であるWindows11ではARM版の機能強化も発表されており、その中には64bitソフトウェアへの対応も謳われています。そこで今回は、ARM版Windowsの64bitソフトウェア対応とARM64ECについてご紹介します。

ARM版Windows10は32bitソフトウェアしか実行出来なかった

ARMプロセッサは元々32bitで動作するものが主流であり、近年になって更なる性能を求めて64bit対応のARMアーキテクチャを開発した経緯があります。

さらにIntel互換プロセッサ向けの処理をARMプロセッサへ変換して実行するARM版Windows10では、処理の複雑さから32bitソフトウェアしか扱えず64bitソフトウェアについてはほぼ未対応でした。

しかし、Adobe製品をはじめとする多くのソフトウェアが64bit版のソフトウェアしかリリースしないケースが増えておりARM版Windowsの普及を阻む大きな原因になっていました。

Windows10で32bit版OSが廃止され、Windows11では64bit環境が動作要件に加わった

すでにWindows10ではMay 2020 Update(Ver.2004)を境に32bit版Windowsがプリインストールされたパソコンの出荷が終了し、Windows11では64bit対応CPUのみサポートされます。

これは32bit OSで扱えるメインメモリの少なさや将来訪れる32bitソフトウェア特有の不具合を避けるためなど複数の理由によるものです。

新規リリースのソフトウェアも64bit版のみ提供するケースが一般的になりつつあり、今後32bit OSの需要が増えることはないことを考えるとARM版Windowsが64bit 対応することは必然と言えます。

Windows11ではARM64ECによってネイティブARMソフトウェア開発を後押し、64bitソフトウェアにも対応

ARM版WindowsではARM用にCPU命令を変換し実行していましたが64bitも新たに対応することで動作するソフトウェアが増えることが見込まれてます。

さらにARM64ECというARM向けのコードと従来の64bitコードが混在し、徐々に高速実行可能なARM向けコードだけに移行できるプログラミングモデルを採用しています。

このモデルにより、ゼロからARM版向けにソフトウェアを開発し直す必要が減り、ARM版Windows普及を後押しする狙いがあります。

ARM版Windows11が普及するかは不透明

64bitソフトウェアが扱えるようになったとしてもARM版Windows11が普及するかどうかはハードウェア製品に掛かっています。2021年7月時点でSurface Pro Xのみが一般消費者向けのARM版Windows搭載機種であり、普及にはほど遠い状況にあります。

また同じARMベースプロセッサの自社開発で大成功を収めているAppleと違い、MicrosoftはQualcommなど半導体メーカーに頼らざるをえず性能面で劣勢のままが続けば普及せず終わりかねません。

まとめ

ARM版Windowsが64bitソフトウェアに対応したとしても、今後普及が進み成功するためにはハードウェアとソフトウェアそれぞれが実用的な性能で入手しやすい価格帯でリリースされることが必要です。

しかし性能面では現行のIntel CPU等には遠く及ばず、ネイティブARM版ソフトウェアの少なさからパフォーマンスの向上も先行きが見ません。そのような中でもWindows11ではARM版がリリースされ、Microsoftは開発を継続しており今後ARM版Windowsがどんな道を進むのか要注目です。

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