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ASUSのチート機能?「PBO Fmax Enhancer」とは
最近のゲーミングPCは、マザーボードの機能によって性能が上下することが多いようです。
これはチップセットの出来によってではなく、マザーボードの独自機能が関与しているみたいですね。
今回紹介するASUSの独自機能「PBO Fmax Enhancer」も、そういった機能のひとつです。
PBO Fmax Enhancerとは?
PBO Fmax Enhancerは、ASUSが提供するマザーボード上で動作する独自の機能です。
正確に言えば、BIOSで実装している機能のようなのですが、MSIのコンボストライクのように特定の条件下で動作する独自のOC機能と考えて良いでしょう。
いつから本格的に実装されたかは定かでないのですが、2021年発表のモデルではすでに使える状態になっていましたね。
実はこの機能、MSIのコンボストライクと同様に、あまり情報がありません。BIOSのバージョンによって設定項目も違うらしく、確定的な情報がつかみづらいのが現状です。
しかし、大枠としては「PBO設定の拡張機能」が提供されているようです。
PBO設定の最適化を進める
PBOとは「Precision Boost Overdrive」の略称で、Ryzenシリーズの自動OC機能です。
Intelのターボブーストのようなイメージですね。Ryzen2000シリーズから実装がはじまったPB2(Presicion Boost 2)というOC機能がベースになっています。
現在は第4世代Ryzenシリーズ(Ryzen5000シリーズ)向けにPBO2が提供されていますね。
PBO2では、CPUコアの電圧下限を引き下げ、そこで発生した余力をOCに使うことでブーストクロック・時間を向上させる動きをします。
設定を詰めだすとキリがないのですが、自動設定でもそれなりに使えるようです。PBO Fmax Enhancerはこの機能を拡張すると言われています。設定「Auto」でもそれなりのベンチマークスコアがでるとのこと。
また、OC機能ではピーククロックが明らかにあがり、それとは逆に消費電力が微小ながら下がるという結果も報告されていますね。
やはりPBO設定の最適化が進んでいる証拠でしょう。PBO設定の電圧設定で苦労された方は、試してみる価値があるかもしれません。
実際のプレイでは効果が体感できないという声も
これはASUSに限ったことではないのですが、こうしたOC支援機能は数値として成果は確認できるものの、実際のゲームプレイ時には何も変わらないということが多いです。
自動OC機能を使用できるだけのスペックを持ったPCならば、そもそもそれほど性能不足を感じないわけで、当然と言えば当然かもしれません。
どちらかといえば「放っておいても電圧やクロックの最適化が進む」といった「設定詰めの手間を削減する」という効果のほうが大きいと思いますね。
なので過度な期待は禁物です。ただし、数値上はPBOのみの場合よりもクロック数があがるようなので、「少しでもマシンの性能を引き出したい」という方には向いているでしょう。
ベンチマークスコアを含め、数値を向上させることもゲーミングPCの楽しみのひとつですからね。